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昨日（2月22日）、「International Open Data Day 2014」関連イベントとして静岡市清水区で「三保松原 世界遺産（構成資産）登録記念 マッピング・パーティ」が開催され自分も参加してきました。地方でIT関連の仕事をする身として、面白いと思うことの多い体験だったため感想をメモしておきます。

今回のイベントは最初にOpenStreetMap Foundation Japanの早川さんよりオープンデータやOpenStreetMapについての講義を受けた後、三保松原周辺のマッピングを行うフィールドワークに出かけました。

三保の松原の入り口には、御穂神社から海岸（三保の松原）へ続く松並木があります。この道の松全部をマッピングする！ぐらいの勢いで望んだフィールドワークですが、数万本あるいわれる松の数に並木の入り口で断念し、以後粛々と店舗や羽衣の松（新旧自分がOSMにマッピングしました！）の登録を進めました。

すでに、静岡市のマッパーで今回のマッピングパーティを企画された@kudarisenmonさんにより、三保の周りはいろいろマッピングされていたのですが、三保松原の駐車場周りの情報は今回のペーティーでかなり充実したのではないかと思います。

ということで今回の成果がこちら。

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イベント後夕食をとりつつ活動経歴の長いマッパーの方たちから聞いた話は、やはり面白く、コミュニティとしてOSMなどのICTが関連した活動を継続することについていろいろ感じることがありました。取り留めない話の中に上がった話題ですが、気になったことを個人的な感想、メモとしてまとめておきます。

■ICTを活かしたコミュニティの活動の動機になるもの・活動をより広げるために

OpenStreetMapはまずITな人達が興味を持ち、彼らを中心に現在ひろがっています。今活動しているマッパーが活動を続けている最大のインセンティブとなるものが何かというと、街の中にある埋もれた情報を発見し掘り起こす探究心・好奇心かもしれません。鉄道好きな人がレールに興味をもち、山が好きな人が登山道に興味を持つように、OSMの活動の入り口と継続の動機になっているのが自分の興味（趣味）と関わるもの、であるような印象を受けます。

テクノロジーが広く一般的に利用されるようになるためには、コミュニティとそこに関わる人達の持続的な熱量が必要です。今後、OSMがIT関連以外の人達も含めたコミュニティとして広がっていくことになると思います。

マッピングは街の埋もれがちな情報に灯りをあて、防災対策、安全な街作りや街の情報発信などに貢献できる活動だと思います。街にとって沢山の実利のある活動になりうるOpenStreetMapですが、その他のICTをベースにしたコミュニティの活動をも含めて、まずは参加したそれぞれ個人の探究心を満たすようなきっかけを提供できるかが活動を継続するモチベーションにつながるように思いました。


■OpenStreetMapとサービス連携の可能性

オンラインの地図が多くの人と多様な関わりを構築していく可能性の一つとして、地図データと他のサービスの連携があげられます。OpenStreetMapの地物はAnnotation(補足説明)として詳細な情報や写真、動画などのURLを持つことができます。地物と地理情報に関係する一連の情報が登録されたデータベースをリンクすることで、より多くの人にとっの興味の対象となる情報を発信していくことができるのではないかと思います。

以下例えばこんなサービスがあったら良いかも、という例です。

・地理情報に対応した写真データを登録するサービス
店舗の看板などは旅行の際の重要なランドマークにりなります。また街の情報は時間と共に変わって行くものなので、ある場所の経時的変化が追える写真データベースと地物が関連づけられたら、面白いかもしれません。

・GPSログの窓口サービス：登山／ハイキング専門の地図サービス
登山する人はGPSロガーを持っていることも多いため、彼らのログを活かすことができれば、登山やハイキングコース専用の地図をOSMと連携したサービスを構築できるかもしれません。またログを解析することで、アクシデント的に経路の変化が生じうる登山道やハイキングコースの出来事にアラートを出すことができるかもしれません。

・オンラインガイドブックサービス
電子化したガイドガイドブックはダウンロード先やあるいはコンテンツそのもの（Webで閲覧できるebookの場合）にリンクできる可能性があります。旅行者向けガイドブックの入り口を地図上に設置できたら、電子ガイドブックのようなコンテンツの利便性が上がるのではないでしょうか。